倉吉市の寺院墓地にて、大阪への改葬にともなうお墓じまい工事

倉吉市、北栄町、琴浦町をはじめ、鳥取県中部にてお墓・石材のお仕事をさせていただいております景山石材です。倉吉市の寺院墓地にて、お墓じまい工事をさせていただきましたので、ご紹介いたします。

 

倉吉市寺院墓地 お墓じまい

 

ホームページをご覧になったお客様から、お墓じまいのご相談をいただきました。ご両親を含めてご家族で大阪にお住まいでしたが、こちらにはご親類もおられるので、法要やお墓参りのたび帰ってきていたそうです。ですが、ご主人様の体調もおもわしくなく、ご自身も年歳をとって通うのが難しくなってきたことから、お墓じまいを考えられたとのことでした。

 

こちらがご相談いただいたお墓です。和型のお墓本体と、棒灯篭一対、お墓周りはブロックの囲いで区切られています。遠方にお住まいにも関わらずお墓は荒れることもなく、こまめにお参りされているのがうかがえます。大阪のお住まいからこちらまで車で3時間半くらいかかるので、長い間通われていたことを思うとなかなか大変だったことと思います。ご子息も大阪にいらっしゃるため、今後は大阪でお参りする場所を用意するとおっしゃっていました。

現地を確認してお見積りを差し上げて、工事をお任せいただくことになりました。大阪からお越しになったお客様も立会いのもと、ご遺骨の取り出しもお手伝いをさせていただきました。

 

ご遺骨を取り出してから、後日お墓の解体工事に入りました。お墓本体を取り外してから基礎部分も解体して取り外します。外柵のブロックは、周囲に影響がないことを確認しながら取り外しました。今回の墓地は、囲い部分もきちんとそれぞれで作られて独立していましたが、墓地によっては囲い部分が周りのお墓と共有している場合もあります。その場合は、墓地の管理者(お寺など)やお施主様に確認をしながら、問題のないように進めていきます。

 

お墓じまい工事完了です。

すべて取り外して更地に戻し、くぼんだ部分は土を埋め戻して、防草シートを貼って仕上げました。

 

お墓じまいをして更地に戻すという工事はよくいただきますが、お墓を取り外してただ更地に戻しただけでは、3,4年もすると草がたくさん生えてきて大変なことになります。お寺様や周りの利用者様から、「お墓じまいしたのはいいけど、あとの草がね・・・」という話もよく耳にしますので、周りの方のためにもこうした防草対策は大切だと思います。本来ならコンクリートを打つのが一番有効ではありますが、費用面での負担が大きくなってしまいます。それでもご縁あって今までお世話になった場所なので、手軽に使える防草シートを敷いて10年くらいはきれいな状態を保つことができれば、「立つ鳥あとを濁さず」で、周りの方にとってもよいかなと思います。

お客様にはご報告書を郵送してご確認いただきました。このたびは、大切なお墓のお墓じまい工事をお任せいただきまして、ありがとうございました。長年通って大切にお参りしてきたお墓をしまうのは、寂しいお気持ちもあったと思います。お客様のお気持ちに寄り添ったご対応ができておりましたら幸いです。